口腔がんとは、舌・歯ぐき・頬の内側・口蓋(上あご)・口底(舌の下)など、口の中に発生するがんの総称です。
口腔がんの多くは「扁平上皮がん」と呼ばれるタイプで、進行すると周囲の組織に広がり、食事や会話に支障をきたすことがあります。
主な原因は、喫煙・過度の飲酒・口腔衛生の不良・慢性的な口内の刺激(合わない入れ歯や尖った歯の接触)などが挙げられます。
初期の口腔がんは自覚症状が少なく、口内炎と見分けがつきにくいことが特徴です。
しかし、適切な診察を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。
口腔がんを早期発見・早期治療するために
口腔がんの早期発見には、日頃からのセルフチェックと定期的な歯科検診が重要です。以下のような症状が続く場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
以下のような症状が続く場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

2週間以上治らない口内炎やしこりがある
口の中に赤や白の斑点ができた
舌や歯ぐきにしびれを感じる
口を開けにくい、飲み込みづらい
出血しやすくなったり、腫れが長引く
口腔がん検診の流れ
➀問診票の記入
口腔がんの原因となり得る生活習慣についてお伺いします
➁診察
口腔内の視診・触診を行ういます。
➂スクリーニング検査
ベルスコープは、口腔内の異常を早期に発見するための光学スクリーニング装置です。
特殊な青色光(蛍光画像診断技術)を照射することで、通常の視診では確認しづらい口腔粘膜の変化を検出できます。
➃治療計画のご提案
問診・検査の内容に応じて、治療が必要な場合にはご提案をさせていただきます。
口腔がん検診の料金
- 口腔がん検診
- 4,400円(税込)
お口の健康度を測る「唾液検査」
皆さんは病院で血液検査や組織検査などの検査を受けたことがあると思います。
同じように歯科では唾液検査を行い、歯や歯茎の健康度、お口の清潔度を調べます。
これらを調べると、今後どういったケアをしたらいいかが分かります。虫歯の傾向の人なら、歯磨きの仕方やオススメの歯磨き粉などを提案できます。
また、歯周病やインプランドなどの治療効果を継続させるためには、セルフケアが大事になります。唾液検査でお口の中の状態を把握して、お口の健康を維持していただきたいです。
唾液検査 費用
- 検査代
- 1,650円(税込)
唾液検査ってなに?
A
虫歯菌の数、唾液の酸性度、唾液の緩衝能がわかります。虫歯菌の数が多ければ虫歯になりやすいです。酸性度は、お口の中が酸性になっていくと歯を溶かすので、虫歯になりやすくなります。緩衝能は、唾液が酸を中和する作用です。虫歯菌は酸を出します。お口の中にはアルカリや酸性など様々な食物が入ってきますが、酸性の食物が入ってきた時に唾液が中和する作用です。その作用が低いと歯が溶かされやすいのです。
A
白血球とタンパク質を調べます。 お口の中に細菌が多くなると、防御作用として唾液中の白血球が増加することがわかっています。また、タンパク質は、歯茎と歯の間に細菌によってできるバイオフィルムが多くなると唾液中にタンパク質が多くなることがわかっています。 バイオフィルムとは・・・お口の中のヌルヌルした細菌のかたまりです。そのままにしておくと、歯茎の炎症や虫歯につながります。
A
アンモニアを調べます。口腔内の細菌が多いとアンモニアが多くなります。口臭の原因にもなります。