▼目次
前歯のすき間や少しのズレが気になるけれど、全体矯正までは考えていない方にとって、前歯など一部分だけを整える治療法として「部分矯正」という選択肢があります。歯並び全体ではなく、気になる部位に限定して行うこの治療法は、治療内容によっては、短期間で終了することもあります。しかし、具体的にどのような流れで治療が進むのか、どのくらいの回数通院するのかは気になるところではないでしょうか。今回は、部分矯正の治療の特徴や適応ケース、治療の進め方、通院回数の目安と注意点について解説します。
1. 部分矯正とは？
分矯正とは、前歯などの一部分に限って歯並びを整える矯正治療です。「ここだけ整えたい」「前歯のすき間が気になる」といった限定的な悩みに対応できる治療法で、治療範囲が限定されるため、治療内容によっては身体的・経済的負担が軽くなるケースもあります。
①治療の範囲が限定されている
数本の歯にだけ装置を取り付けるため、調整範囲が限られています。その結果、治療計画が立てやすく、ケースによっては通院回数や治療期間が少なくなることもあります。
②見た目の改善が中心
軽度な歯並びの乱れや、過去の矯正後に起きた「後戻り」などに対応できます。見た目の改善を目的とする方に適しており、機能的な噛み合わせの問題がある場合は適応外となることもあります。
③比較的短期間で進めやすい
動かす歯が少ない分、治療内容によっては短期間で終了するケースもあります。ただし、歯の状態や骨の質によって治療期間が延びることもあるため、事前の診断が重要です。
④装置の選択肢がある
ワイヤー矯正だけでなく、透明なマウスピースを使った方法も選べます。治療方法によって通院頻度や装着時間が異なるため、ご自身の生活スタイルに応じて選ぶことが大切です。
⑤適応には診断が必要
噛み合わせや歯並び全体のバランスによっては、部分矯正では対応できないケースもあります。治療の流れや通院計画をスムーズに進めるためにも、まずは歯医者による診断を受けることが大切です。
部分矯正は、気になる部分だけを整えたい方にとって有効な選択肢の一つですが、適応の可否を見極めるためにも、事前の診断が欠かせません。
2. 部分矯正はどうやって進む？治療の流れと通院の進め方
部分矯正も、全体矯正と同様に一定のステップを踏んで治療が進められます。治療の基本的な流れは大きく変わりませんが、治療対象が限られているため、装置の装着本数や治療期間が比較的少なくなるケースもあります。
①初診・カウンセリング
最初に、気になる歯並びやご希望を丁寧にヒアリングします。口腔内の状態を確認し、部分矯正が可能かどうかを判断します。レントゲンや口腔内写真の撮影も行われます。
②精密検査と治療計画の立案
歯型の採取やCT撮影などの精密検査を行い、歯の動きやゴールをシミュレーションしたうえで治療計画を作成します。マウスピース矯正の場合は、完成予想の確認もこの段階で可能です。
③矯正装置の装着
治療方針に基づいて装置を装着します。部分矯正では限られた歯にのみ装置がつくため、装置をつける歯が少ないため、装着時の負担が比較的少なく感じられるケースもありますが、違和感の感じ方には個人差があります。
④通院と装置の調整
治療中は歯の動きに合わせて調整が必要です。ワイヤー矯正では月1回程度の通院、マウスピース矯正では2週間ごとの交換が一般的です。
⑤保定期間
歯並びが整った後は、後戻りを防ぐために保定装置を装着します。使用期間は通常半年から1年ほどで、就寝時の装着が中心となります。
3. 部分矯正の通院回数と治療期間の目安
部分矯正は、治療の対象が限定されることから、治療期間や通院回数が短くなることもあります。ただし、実際のスケジュールは歯の状態や装置の種類によって大きく左右されるため、必ずしも短期間で終わるとは限りません。
①治療期間の目安
一般的には3か月〜1年程度が目安とされますが、歯の根の位置や骨の硬さによってはそれ以上かかるケースもあります。たとえ部分矯正であっても、歯が動きにくい状態や細かい調整が必要な場合は、治療期間が延びる可能性があります。
②通院回数の目安
ワイヤー矯正では月1回程度の通院、マウスピース矯正では1〜2か月に1回の経過観察が一般的です。調整内容によっては、もう少し頻度が高くなることもあります。
③保定期間の通院も考慮
歯並びが整った後も、後戻りを防ぐために保定装置の装着が必要です。保定期間中は3〜6か月に1回の診察が目安です。
④通院の間隔が空くと治療が長引く
通院の間隔が空きすぎると、装置の調整が遅れ、治療全体が長引く原因になります。忙しい時期でも、なるべく計画通りに通院することが大切です。
部分矯正は短期間で終わることもありますが、歯の状態によっては想定より時間がかかる場合もあります。事前にその可能性を理解しておくことが、無理のない治療計画につながります。
4. 静岡市葵区の歯医者 かみや歯科の矯正治療
静岡市葵区の歯医者 かみや歯科では、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや口腔機能の改善を目的とした矯正歯科治療を行っています。
歯並びの乱れはむし歯や歯周病、発音のしづらさなどを引き起こす原因となることもあります。
当院では、患者さんの年齢や症状に合わせて、ワイヤー矯正・マウスピース矯正(インビザラインなど）・部分矯正など、幅広い矯正歯科治療に対応しています。
【静岡市葵区の歯医者 かみや歯科の矯正歯科の特徴】
当院の矯正歯科のポイント①：幅広い歯並びの悩みに対応する矯正歯科治療
出っ歯や受け口、ガタガタの歯並び（叢生）、すきっ歯、開咬など、さまざまな症状に対応しています。
Eラインなどの見た目の改善だけでなく、噛み合わせや発音、将来の歯の健康を考えた矯正歯科治療を大切にしています。
当院の矯正歯科のポイント②：目立ちにくいマウスピース矯正（インビザラインなど）
透明なマウスピース型装置は装着中も目立ちにくく、日常生活に馴染みやすい矯正方法です。
マウスピース矯正（インビザラインなど）は取り外しができるため、食事や歯みがきもこれまで通り行うことができ、衛生的に治療を進められます。
当院の矯正歯科のポイント③：部分的な歯並びにも対応するプチ矯正・部分矯正
前歯の隙間や軽度の歯の傾きなど、気になる部分だけを整える「部分矯正」も可能です。
短期間で効果を実感しやすく、費用や通院の負担を抑えたい方にも適しています。
当院の矯正歯科のポイント④：丁寧なカウンセリングと充実した設備
初診時にはカウンセリングと口腔内チェックを丁寧に行い、光学スキャナー「iTero」による精密なデジタル型取りで治療計画を立てます。
患者さんの希望や生活スタイルに合わせて、無理のない矯正歯科治療スケジュールをご提案しています。
静岡市葵区で矯正歯科をお探しの方は、まずはかみや歯科へご相談ください。
大人からお子さんまで、自然で健康的な歯並びを目指す矯正歯科治療をご提案いたします。
まとめ
部分矯正は、前歯のすき間や軽度の歯並びの乱れに対して有効な治療法のひとつです。治療内容によっては、短期間で完了することもあります。ただし、治療には複数の段階があり、保定までを含めた通院や装置の管理が重要です。スムーズに治療を終えるためには、通院計画と日々のケアの両立が求められます。部分矯正を検討している方は、まずは歯医者に相談して、ご自身の状態に合った治療計画を立てることから始めてみましょう。
部分矯正についてお悩みの方は静岡市葵区の歯医者、かみや歯科までお問い合わせください。
監修：かみや歯科 院長 神谷 欽也
資格
歯科医師
略歴
日本大学歯学部 卒業
神谷小児歯科（松本市）
生坂村歯科診療所
松本歯科大学障害者歯科
かみや歯科 開院
所属学会等
静岡市歯科医師会医療管理部
日本小児歯科学会
日本睡眠歯科学会
日本一般臨床医矯正研究会
SLA Bimler研究会（矯正）
即時荷重研究会（インプラント）
ソクラテスの会（インプラント）