お子さんの歯並びについて、
保護者の方が気になる事の1つは「始める時期」だと思います。
以前は永久歯に生え変わってから、中学生くらいからと言われていた時もありました。
最近はお口の機能を正しくすることで歯並びが良くなるので、
小学生低学年からと言われています。
まず歯並びが悪くなる原因をご説明します。
歯は、お口の外側の頰や唇の筋肉、内側の舌の筋肉、それらのちょうどバランスの取れたところに並んできます。
そのお口の中の機能のバランスが良くないと、歯並びが悪くなってしまうのです。
また、飲み込む、食べる、呼吸、発音などお口の機能ができていないと歯並びが悪くなるということがわかっています。このようなお口の機能を直すことで歯並びもよくなるのです
例えば、下顎の位置が下に下がっている場合、大人になって鼻から空気が入る軌道が狭くなるので、睡眠時無呼吸症候群などになる可能性が高くなってしまいます。
金属のワイヤーは使いません。機能的な矯正装置(マウスピース)をつけてもらいます。起きている時1〜2時間と寝ている間に入れます。学校には持っていきません。お口の機能を強化することで矯正ができます。
装置を上の歯と下の歯で噛んでお口に入れ、そこに舌を乗せます。
お口を閉じて、鼻で息をする。この状態を保つことで、お口の周りの筋肉と舌の筋肉、呼吸のバランスが整うので、
バランスの取れた位置に歯が並ぶのです。いわゆるお口の筋トレです。
個人差がありますが、平均してこの装置を1〜2年使います。 お口の中の状態と、今後生えてくる歯がどんな風に生えてくるかでも変わってきますが、早い時期に始めるのがいいと思います。
前歯が永久歯に生え変わる時に、
●隙間が大きい気がする
●曲がってる気がする
●バラバラに生えてきたような・・・
など心配になったら、ご相談ください。
早め早めに対処し、予防的に矯正をしていくことで、
今後の予測がつきますし、総合的な費用も抑えられます。